女性ホルモンの減少が更年期太りの原因に | うららかリズム

女性ホルモンの減少が更年期太りの原因に

食事の量や内容を変えたわけではないのに、40代を迎えたころから体重が増えたという女性は少なくありません。特に年齢とともに脂肪がつきやすいのがお腹まわりで、少しずつ変化する体型に落ち込んでしまう人も多いようです。

実はその体重の変化は、更年期症状の原因でもある女性ホルモンの減少が影響しているかもしれません。そこで今回は、更年期太りの原因と、体重が気になる人におすすめの成分などをご紹介します。

更年期太りの原因1:基礎代謝量の低下

原因1:基礎代謝量の低下

基礎代謝とは、特に運動などをしなくても自然と消費されるエネルギーのことです。1日の総消費カロリーの約70%がこの基礎代謝によるものといわれています。

基礎代謝は内蔵を動かしたり体温を維持したりといった生命活動に使われていますが、中でも最もエネルギー消費量が多いのは筋肉です。筋肉が多い人は基礎代謝量が多い(=消費エネルギーが多い)ため、太りにくく痩せやすいカラダになります。

しかし筋肉量は年齢とともに少しずつ落ちていき、それに伴って基礎代謝量も低下してしまいます。これが更年期以降に太りやすくなる原因のひとつです。基礎代謝量の低下によって消費カロリーが減り、同じ食事量・内容でも体重増加につながってしまうのです。

基礎代謝を上げるためには筋トレが有効

基礎代謝を維持するために有効なのが筋トレですが、その中でも女性におすすめなのがスクワットです。太もも付近には大きな筋肉があり、この筋肉を鍛えることで代謝がアップし、カロリーを消費しやすくなります。

さらに、スクワットは血行促進にも効果があり、冷え改善にもいいといわれています。10回を1セットとして、1日に3セットから始めてみましょう。

また、筋肉量を増やすためには固くなった筋肉をほぐすことも大切です。テレビを見ているときや家事の合間などに、ストレッチも取り入れてみてください。

更年期太りの原因2:女性ホルモンの減少

原因2:女性ホルモンの減少

女性のカラダは「エストロゲン」と「プロゲステロン」という2つの女性ホルモンがバランスよく働くことで健康に保たれています。しかし40代以降になると、エストロゲンの分泌量が急激に減少し、ホルモンバランスが乱れやすくなります。心や体に様々な変化があらわれる更年期症状は、このホルモンバランスの乱れによって引き起こされるといわれています。

女性ホルモン・エストロゲンは「美のホルモン」とも呼ばれていて、髪や肌のハリ・ツヤを保ったり、女性らしい体つきを保ったりする働きをしています。

さらに、コレステロールの値を正常にして脂肪の代謝を促すという役割も担っています。そのため更年期を迎えてエストロゲンが急激に減少すると、脂肪が代謝されにくくなり、太りやすく痩せにくい体質になってしまうのです。

更年期以降はお腹まわりの脂肪が増えやすい?

お腹まわりの脂肪に注意

更年期太りと呼ばれる40代以降の肥満。肥満気味の女性の多くが「皮下脂肪型肥満」だとされていますが、更年期前後から急増するのが「内蔵脂肪型肥満」です。お腹まわりがたるんできたと感じたら、内臓脂肪が増加しているサインかもしれません。

女性ホルモン・エストロゲンには、内蔵脂肪をつきにくくする働きがあります。更年期以降に内蔵脂肪が増えやすくなるのは、年齢とともにエストロゲンが減少することが原因だといわれています。

内蔵脂肪とともに血中中性脂肪が増えると、善玉コレステロール(HDLコレステロール)が減少し、反対に悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が増加します。LDLコレステロールはメタボリックシンドロームの原因となるもので、数値が高い場合は注意が必要です。

悪玉コレステロールを抑制する「エクオール」

エクオールが悪玉コレステロールを抑制

エストロゲンが減少すると、更年期症状や内蔵脂肪の増加など、心身に様々な変化があらわれます。そこでいま注目されているのが、エストロゲンとよく似た働きをする成分「エクオール」です。

エクオールは、大豆イソフラボンが腸内細菌によって変換されてできる成分です。エストロゲンとよく似た構造をしていて、更年期にあらわれる様々な不調の改善を期待されています。

実際に、エクオールを摂取することでLDLコレステロールが減少したり、糖尿病や動脈硬化のリスクを示す数値が優位に低下したことが明らかになっています。エクオールはサプリメントでも手軽に摂取できるため、毎日の生活に取り入れている人も多いようです。

適正体重をキープすることが大切

適正体重をキープ

更年期以降の女性は、基礎代謝量の低下や女性ホルモン・エストロゲンの減少によって太りやすい世代です。肥満は生活習慣病のリスクが高まる要因となるため、注意が必要です。

しかし、だからといって無理な食事制限をしていると、ホルモンバランスがさらに乱れる原因となってしまいます。自分の適正体重を知り、その適正体重をキープすることが大切です。

BMI18.5以上25未満を目標に

肥満度を示す指標のひとつに「BMI(ボディ・マス・インデックス)」があります。BMIは世界共通の計算方法で、日本肥満学会ではBMI18.5以上25未満を標準体型と定義しています。

BMIは【体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)】という計算式で出すことができます。BMI25未満を目標に、食事内容の見直しや軽い運動を取り入れるようにしましょう。

また、エストロゲンの働きをサポートするエクオールを摂取するのもおすすめです。食事だけでは不足してしまう人は、エクオールサプリメントも活用してみてください。

更年期太り対策には、食事内容や運動を意識することが大切です。適正体重をキープするために、無理なくできることから始めてみましょう。