ホットフラッシュで大量の汗!なんとかしたい更年期症状 | うららかリズム

ホットフラッシュ、イライラ、肌荒れ…。お悩み別 更年期症状対策

更年期は思春期と同じく、心と体に大きな変化が現れる時期です。ホットフラッシュで大量の汗、めまい、イライラなど…。これらの症状がどうして出てしまうのか、その原因と簡単にできる対処法についてご紹介します。

なんだかいつもと違う……これって更年期症状?

女性の心と体の健康に大きく関わる「女性ホルモン」。閉経の前後10年間にあたる更年期は、卵巣機能の低下に伴い、女性ホルモンのバランスが崩れやすい時期です。

更年期には、思春期と同様に体が新たなサイクルを迎えるため、心や体に様々な変化が現れます。人によっては日常生活に支障をきたすほどの症状が出てしまうこともあります。

このページでは、更年期に現れやすい症状とその対処法について紹介していきます。「最近、心と体の調子が今までと違う気がする…」という方は、是非ご一読ください。

更年期に現れる代表的な症状、ホットフラッシュ

更年期症状の1つとしてよく耳にするのが、「ホットフラッシュ」です。この症状は、なんと7割から8割もの女性が経験すると言われています。まずは、このホットフラッシュという症状についてご紹介します。

 ホットフラッシュの症状

ホットフラッシュとは、ざっくり言うと更年期に現れる「顔や体のほてり」のことを言います。詳しい症状は下記の通りです。

のぼせ

頭や顔に血が上ることにより熱を感じ、頭がボーッとしたり、ふらつきが起きたりします。ちょうど発熱したときと同じような感覚です。また、頭や顔は熱さを感じているにも関わらず、下半身は冷えを感じる「冷えのぼせ」という症状も多いようです。

大量の発汗

上半身から大量の汗をかきます。頭から滝のように流れる汗をかいたり、首筋や胸、背中から、とめどなく汗が流れたりと、タオルで拭いても間に合わない量になることもあります。発汗は気温に関係なく突然起こるので、悩んでいる女性が多いようです。

顔面紅潮

血が上ることによって顔が赤くなってしまう症状です。何の前触れもなく、急に顔が赤らんでしまうため、外出先で現れると厄介です。大量の発汗と同時に発生することが多く、お化粧の調節が難しくなったと感じる方も多いようです。

 ホットフラッシュを発症する原因

多くの女性が悩まされるホットフラッシュ。でも、なぜ更年期に入るとホットフラッシュを発症するのでしょうか。そのカギを握るのは「卵巣」でした。

卵巣の機能低下

卵巣の機能というのは、閉経が近づくにつれて徐々に低下していきます。それに伴い、卵巣から分泌される女性ホルモン「エストロゲン」の分泌量も減少します。

女性ホルモンは「エストロゲン」「プロゲステロン」の2種類があり、この2つのバランスが崩れると、自律神経の乱れに繋がります。自律神経が乱れると、血管の収縮と拡張がうまくコントロールできなくなるため、のぼせや大量発汗などの症状が現れることがあるのです。

 ホットフラッシュ、どう対処する?

“のぼせ”も辛い症状ですが、外出先での大量発汗や顔の紅潮は人目が気になるため、外出が苦痛になってしまう方も多いようです。せっかくのお出掛けや外食を楽しめないのは、とてももったいないことです。
明るくアクティブな毎日を過ごすためにも、いざというときの対処法を頭に入れておきましょう。ホットフラッシュの症状をできるだけ軽減させるための方法をご紹介します。

首筋や脇を冷やす

首筋や脇には太い血管が通っており、ここを冷やすと効率的に体温を下げられます。ホットフラッシュが起こったときには、あわてずに首筋を冷やすと、だいぶ症状が落ち着きます。外出時には、さっと首筋を冷やせる、携帯用のウェットティッシュや汗拭きシートなどを持ち歩きましょう。
また、あらかじめ、着る服の襟元や脇に冷感スプレーをしておくのもオススメです。

汗取りパッドを使用する

脇にかく汗は不快なだけでなく、目立つ汗ジミとなってしまうことも。汗取りパッドをしておけば、しっかり汗を吸収してくれるので汗ジミを防ぐことができます。「汗をかいても大丈夫」という精神的な安心感も得られますよ。

体温調整がしやすい服装にする

例えば寒いときには、タートルネックを着るのではなく、首周りのあいた服にマフラーを合わせるのが正解です。ホットフラッシュの症状が出たときには、マフラーを外すだけで、すぐに首筋を冷やして体温を調節することができます。このように、簡単に体温を調節することができる服装を心掛けてみてください。

 ホットフラッシュだけじゃない!体に現れる変化

ホットフラッシュ以外にも、更年期に現れる体の変化はいくつもあります。代表的なものをいくつか簡単に紹介します。

・めまい

目が回っているような状態が続いたり、浮遊感を感じたりと症状は様々です。
めまいは、更年期に起きる自律神経の乱れや、心身の不調によるストレスが原因であると言われています。立っていられないほど症状が重い場合は、メニエール病や脳疾患といった病気が原因である可能性も。早めに医療機関を受診するようにしてください。
また、めまいが起きたときには転倒の危険もあるため、無理に動こうとせず、症状が治まるまで安静にするようにしてください。

・耳鳴り

「キーン」という音や「サー」という音が常に、もしくは長時間聞こえる症状です。何をしていても聞こえてくるため、精神的に負担がかかることもあります。更年期においての耳鳴りは、エストロゲンの減少による自律神経の乱れが原因だと言われています。

・体のだるさ

体が常にだるい、朝起きたときに疲れが取れていないと感じる方も多いようです。これは、自律神経の乱れによって代謝機能が低下していることが原因です。エネルギーをうまく作りだせないために、思うように体を動かなくなってしまうのです。無理をすると余計にだるさが溜まってしまうので、家事などは無理のない範囲で行い、頑張りすぎないようにしましょう。

更年期症状の改善は食生活から!

更年期症状の改善には、「早寝早起きの習慣をつける」「食生活を見直す」など基本的な生活習慣を整えることが大切です。特に栄養バランスのとれた食事は、心と体の健康には欠かせません。和食は様々な食材をバランスよく食べられるので、ぜひ和食中心の生活を心がけてみてください。

様々な食材の中でも積極的に食べていただきたいのが、大豆製品です。大豆は「畑のお肉」と呼ばれるほど栄養が豊富で、女性の美しさをサポートする食べ物としても知られています。

そのパワーの秘密は、大豆イソフラボン。実は大豆イソフラボンは、女性ホルモン・エストロゲンと似た構造をもっていて、女性らしさを保つためのサポートをしてくれる成分です。
更年期の女性には、その大豆イソフラボンがさらに進化した「エクオール」という成分がおすすめです。エクオールは、大豆イソフラボン以上にエストロゲンに似た働きをしてくれるので、卵巣機能の低下によりエストロゲンが少なくなる更年期女性の強い味方です。

ところが残念ながら、日本人女性のうち半分は、エクオールを自分でつくることができません。お腹の中でエクオールをつくれない人は、サプリメントを活用してみてください。
エクオール以外にも、不足しがちな成分がある人にはサプリメントがおすすめです。毎日の食事の補助として、自分にあったサプリメントを習慣にしてみてはいかがでしょうか。

イライラや不安を感じる……更年期に見られる心の変化

更年期には身体だけでなく、心にも変化が現れます。特に多いのは「イライラ」や「不安」を強く感じることです。前よりも感情的になってしまうようになったという方は、もしかすると更年期症状によるものかもしれません。

 イライラや不安感が起きる原因

更年期にイライラや不安を感じやすくなってしまうのは、女性ホルモンのエストロゲンが大きく関係しています。

エストロゲンの減少

エストロゲンは、脳や自律神経にも影響する重要なホルモンです。ところが更年期を迎えると、卵巣機能の低下に伴い、エストロゲンの分泌量が減ってしまいます。ホルモンバランスが崩れて自律神経が乱れることで、感情がコントロールできなくなったりイライラしやすくなるといった症状が現れるのです。

さらに、自律神経が乱れると「セロトニン」というホルモンの分泌量も減少してしまいます。セトロニンは、エストロゲンと同じく脳の視床下部からの指令によって分泌されるホルモンです。
セトロニンは「幸福ホルモン」とも呼ばれており、イライラや不安感を抑え、気持ちを安定させてくれる作用があります。つまり、幸福ホルモン・セトロニンが不足すると、無気力になってしまったり、気持ちが不安定になってしまうのです。

 イライラや不安感を落ち着かせる方法

・カルシウムやビタミン類の補給

カルシウムには、脳神経の興奮を抑える作用があります。カルシウムが不足するとイライラするというのは、このためです。年齢を重ねると骨密度も低下するため、ぜひ積極的に摂っていただきたい成分です。

また、ビタミンCはイライラすると大量に消費されるという性質を持っています。ストレスを抑えてくれる「副腎皮質(ふくじんひしつ)ホルモン」の生成には、ビタミンCが欠かせません。ビタミンCは尿と一緒に体外に排出されてしまうため、1日の中で何回かに分けて補給しておきましょう。

・朝日を浴びる

エストロゲンとともに分泌量が少なくなってしまうセロトニンは、朝日を浴びることで分泌が促されると言われています。早寝早起きを心掛けて朝日を浴びるようにし、できるだけセロトニンの分泌量を増やしましょう。また、軽い運動もイライラの解消に最適ですので、朝の軽いウォーキングは更年期の女性におすすめしたい習慣です。

・アロマテラピーの実践

アロマテラピーは自分でも簡単に実践できるリラックス法です。アロマオイルを炊いて部屋に香りを拡げたり、入浴時に数滴たらして香りを楽しむのも良いでしょう。自分に合った香りと方法で実践できるのがアロマテラピーのいいところです。ぜひ好きな香りを見つけて取り入れてみてください。

あまり目立たないけど怖い!お肌や骨密度への影響

40代以降の女性には、更年期症状以外にも現れやすい症状があります。それは、お肌のトラブルと骨密度の低下です。どちらも年齢と共に現れやすくなるので、更年期症状とあわせて知識を身に付けておきましょう。

 どのような症状が起きる?

・お肌のトラブル

乾燥・かゆみ・しわ・たるみ・くすみなど

・骨密度低下

骨の強度が低下し、骨がもろくなります。ちょっと転んだだけで骨折したり、ひどい場合には寝たきりになってしまったりする可能性があります。

 何が原因?

どちらもエストロゲンの減少が大きく影響しています。

女性らしさに関わるホルモン・エストロゲンは、お肌や髪のハリ・潤いを保つ役割を持っています。女性らしいカラダをつくるホルモンであり、これが減少すると十分なハリや潤いを保てなくなります。そのため、エストロゲンの分泌量が急激に減少する更年期には、お肌のトラブルが現れやすいのです。

また、骨密度の低下にも、エストロゲンの分泌量が関わっています。
骨は、肌と同じように新陳代謝を繰り返しています。新しい骨をつくる「骨芽細胞」と、古い骨を壊す「破骨細胞」がバランスよく働くことで、骨量を保っています。しかしエストロゲンが減ると、古い骨を壊す「破骨細胞」の働きが活発になり、骨をつくる「骨芽細胞」の働きが追い付かなくなってしまいます。2つの細胞のバランスが崩れることで、骨の密度が低下してしまうのです。

 おすすめの対処法

お肌のトラブルを防ぐには、とにかく保湿をたっぷりしてあげることが一番です。冬はもちろん、紫外線のダメージを受けやすい春や夏もしっかり保湿するよう心掛けてください。

また骨密度の低下に対しては、骨を作るカルシウムと、カルシウムの吸収を助けるビタミンD、納豆に豊富に含まれるビタミンKなどを摂るようにしましょう。ウォーキングなどの軽い運動もぜひ取り入れてみてください。

お肌のトラブルと骨密度の低下、どちらの症状にもおすすめしたい成分が、大豆イソフラボン由来の成分「エクオール」です。大豆イソフラボンから生まれる「エクオール」は、エストロゲンに似た働きをすると言われており、シワの改善や骨粗鬆症の予防につながるというデータがあります。

しかし日本人女性の約半数は、このエクオールを自分の体内でつくることができません。エクオールを体内でつくり出せない体質の方は、エクオールサプリメントで摂り入れてみてください。

更年期の症状はサプリメントで軽減しよう

閉経前後の更年期は卵巣機能が低下し、女性ホルモンのバランスが崩れやすい時期です。女性ホルモンは、私たち女性の健康を保つのに欠かせないものなので、ホルモンバランスの崩れが心と体の不調に繋がってしまうのは仕方ないことです。

しかし、減少してしまった女性ホルモン・エストロゲンの役割をエクオールで補うことで、そうした不調を軽減する効果を期待できます。心や体の変化を感じたまま、モヤモヤとした気分で日々を過ごすのはもったいないことです。エクオールのサプリメントを摂り入れて、笑顔の日々を取り戻しましょう!