更年期症状のウソorホント~女性ホルモンから大豆イソフラボンまで徹底検証~ | うららかリズム

更年期症状のウソorホント~女性ホルモンから大豆イソフラボンまで徹底検証~

更年期に現れる症状で悩む女性は多いもの。その分、情報もたくさん溢れています。
今回は更年期にまつわるウソ?ホント?を徹底検証していきます。更年期症状に良いとされている大豆イソフラボンの話から、女性ホルモンの分泌量まで詳しくご紹介します。更年期症状と上手に付き合っていきましょう。

更年期にまつわる巷の情報~ウソ?ホント?~

更年期症状に悩む女性の中には、人に相談することに抵抗を感じる人も多いようです。
そこで役に立つのが、インターネットです。近年はパソコンやスマートフォンが普及し、簡単に様々な情報が集められる時代になりました。

しかし情報収集が容易になった分、それが「ウソ」なのか「ホント」なのか判断が難しくなっているのも確かです。そこで、更年期症状にまつわる様々な噂話を集めて、その噂が本当なのか嘘なのかを検証してみました。

更年期症状に悩んでいる人はもちろん、まだ心身の変化を感じていない人も、ぜひ参考にしてみて下さい。

「更年期症状には大豆がいい」ってホント?

更年期症状には大豆がいいってホント?

ホントです!大豆は女性の強い味方です!

 なぜ更年期症状には大豆が良いの?

更年期に現れる様々な症状は、女性ホルモン「エストロゲン」と「プロゲステロン」のバランスが崩れることで起こります。
女性らしさを保つホルモン「エストロゲン」は、年齢を重ねるごとに分泌量が減少していきます。特に40代から50代にかけて急激に減少し、「プロゲステロン」とのホルモンバランスが崩れてしまうのです。

そこで大切なのが【大豆に含まれる大豆イソフラボン】

大豆イソフラボンは、女性ホルモンの1つ「エストロゲン」に似た働きをして、身体や心の健康をサポートする作用があるといわれています。大豆イソフラボンを摂取することで、エストロゲンの減少により起こる更年期症状を和らげる効果が期待できます。

女性ホルモン・エストロゲンは、美のホルモンとも呼ばれるくらい、女性の美しさに影響するホルモンです。これに似た働きをする大豆イソフラボンは、更年期以外の女性にとっても、積極的に摂りたい成分の一つです。

 大豆イソフラボンを摂取しても効果が出ない人がいる!?

女性の強い味方・大豆イソフラボンですが、実はどれだけ摂取しても効果が出にくい人がいます。

その理由は【腸内環境】にあります。

大豆イソフラボンは、腸内細菌によってスーパーイソフラボンと呼ばれる成分「エクオール」に変換されます。この「エクオール」こそが、大豆イソフラボンのパワーのヒミツ。実は大豆イソフラボンそのものよりも、エクオールの方が、女性ホルモン・エストロゲンに似た働きをするのです。

ところが、私たちのお腹の中の環境は一人ひとり異なります。住んでいる腸内細菌の種類も違うため、もともと「エクオール」をつくる腸内細菌を持っていない人もいます。なんと、日本人女性の約半分(2人に1人)は、この腸内細菌を持っていません。つまり大豆イソフラボンを「エクオール」に変換させることができるのは、2人に1人だけなのです。

エクオールをつくる腸内細菌を持っていない人には、エクオールを直接摂取できるサプリメントがおすすめです。エクオールサプリメントは、お腹の中でつくられたエクオールと同じ働きをして、女性の美容や健康をサポートしてくれます。エクオールをつくれる人にとっても効率よく成分を摂取できるということで、いま注目を集めています。

納豆とアボカドは更年期症状のサポート食品?

納豆とアボカドで更年期症状の軽減を期待できるってホント?

ホントです!

 なぜ更年期症状には納豆とアボカドが良いの?

納豆が良い理由

大豆製品である納豆には、大豆イソフラボンが豊富に含まれています。大豆イソフラボンはエクオールの素となる成分で、女性ホルモン・エストロゲンと似た働きをしてくれます。

また、納豆に含まれる納豆菌には、腸内の悪玉菌を抑え、善玉菌を増やす効果があるとされています。
腸内環境を整えることで、エクオールをつくる腸内細菌の働きもよくすることが期待できます。

エクオールをつくれる人でも、腸内環境が悪くなると生成できなくなってしまうことがあります。納豆菌は、腸内環境の改善にも役立つので、積極的に摂取するように心がけましょう!

アボカドが良い理由

森のバターとも呼ばれ、栄養価が高いことで知られているアボカド。そんなアボカドに含まれるオレイン酸は、納豆菌と同様に、腸内環境を改善する効果があります。

アボカドには、水溶性食物繊維・不溶性食物繊維という2つの食物繊維が含まれています。このうち水溶性食物繊維は、エクオールをつくる乳酸菌のエサとなります。つまり、エクオールの素になる納豆と乳酸菌のエサになるアボカドを一緒に食べることで、エクオールをつくる菌の働きを活発にすることができるのです。

納豆とアボカドの組み合わせはテレビでも紹介され、話題となっています、味の相性も良いので、ぜひ試してみてください。

しかし、身体に良いと分かっていても、それらを毎日食べるのは難しいものです。旅行や外食で食べられないこともありますし、食べ飽きてしまうということもあります。

毎日確実にエクオールを摂取したい場合には、サプリメントなどでエクオールを摂取することをおすすめします。エクオールサプリメントは、いつでもどこでも成分を簡単に摂取できるので、食生活の見直しと一緒に取り入れてみてはいかがでしょうか。

「恋」が更年期の症状を緩和してくれる?

「恋」をしたら更年期症状が現れにくい?

良い恋をすると女性ホルモンの分泌量が増えて、
症状が軽くなる場合もあるようです!

 なぜ更年期の症状に「恋」が良いの?

人は「恋」をすることで、気持ちがポジティブになり、ストレスを感じにくくなります。ストレスは、更年期症状が現れる原因の一つです。明るい気持ちで毎日を過ごせることで、更年期の症状が現れにくくなることがあるようです。

また、良い恋をすると女性ホルモン「エストロゲン」の分泌が促進されます。エストロゲンは女性らしさを司るホルモンで、「恋をすると女性はきれいになる」と言われるのは、このためだと考えられています。更年期症状は、エストロゲンの急激な減少によって起こるため、更年期の女性にとっては嬉しい効果です。

エストロゲンの分泌量は、疑似恋愛でも増えると言われています。例えば恋愛ドラマでときめくだけでも、エストロゲンの働きが活性化するといわれています。実際に身近にいる男性以外にも、好きな俳優さんを見つけるのもいいでしょう。

更年期には気持ちが沈みがちですが、ドキドキ・ワクワクした気持ちを持つ事で心が若返り、気持ちや身体を若く保つことができます。ドキドキする気持ちを持ち続けて、更年期を楽しみましょう!

女性ホルモンを増やす方法は?

更年期を迎えたら女性ホルモンは減るだけなの?

女性ホルモンの分泌を促すことはできます!

年齢と共に減少する女性ホルモン・エストロゲン。残念ながら、若い頃と同じ分泌量を保ち続けることはできません。しかし、年齢に見合った範囲で、女性ホルモンの分泌を促すことはできます。

 女性ホルモンを増やす方法

女性ホルモンを増やす方法1 バランスの取れた食事

基本となるのが、バランスの取れた食事です。魚や肉、大豆などのタンパク質をはじめ、野菜や炭水化物など、バランスの取れた食事を意識するようにしましょう。

おすすめは、様々な食材をバランスよく取れる和食です。和食中心の生活にチェンジして、身体の中からキレイを心がけるようにしましょう。食生活が乱れていると女性ホルモンの分泌量が減ってしまうことがあるので、注意してください。

女性ホルモンを増やす方法2 質の良い睡眠

睡眠不足の日が続くと、肌が荒れてしまったり、自律神経のバランスが崩れて女性ホルモンの分泌量が減ってしまうことがあります。

理想は7時間以上の睡眠ですが、充分な睡眠時間を確保することが難しい場合は、睡眠の質にこだわってみましょう。睡眠の質を良くするために、下記の項目を意識してみてください。

  • ・就寝2時間前には食べ物を食べない
  • ・就寝前の熱い風呂は控える
  • ・寝る前に携帯やパソコンを見ない
  • ・肌触りのいい寝具や寝間着を用意する

女性ホルモンを増やす方法3 身体を冷やさない

女性の大敵・冷え。身体が冷えると血行が悪くなり、女性ホルモンの分泌にも影響します。最近では「温活」という言葉も話題になっています。できるだけ身体を冷やさないように「身体を温める」ことを意識しましょう。

血行を良くするためには、心臓から遠い場所を温めると良いとされています。足湯や半身浴は、下半身の血流が良くなり、代謝アップに繋がるのでおすすめです。

また、身体を締め付けると血行が悪くなると言われています。多くの女性は、下着やハイヒールなど日頃から身体を締め付けて生活しています。家に帰ったら、マッサージやストレッチを行ない身体をほぐし、血行を良くするようにして下さい。

女性ホルモンを増やす方法4 ストレスを溜め込まない

女性ホルモンの分泌は、ストレスと密接にかかわっています。
女性ホルモンは、脳にある視床下部や下垂体からの命令によって分泌されます。しかし、この視床下部や下垂体はストレスにとても弱く、長い期間ストレスを感じ続けると、女性ホルモンを分泌する命令を出しにくくなってしまうのです。

更年期症状が現れる40代から50代は、家庭や仕事などによるストレスを溜めやすい年代とされています。ストレスが溜まっていると感じたら、気の合う友人と会う時間を作ったり、読書や映画、音楽など趣味の時間を作ったり、自分の気持ちをリフレッシュできる時間をとる事が大切です。あまり無理をせず、ストレスを吐き出す時間を取るように心がけましょう。

年齢を重ねるごとに女性ホルモンの分泌量が減ることは、女性であれば誰にでも訪れることです。「女性ホルモンをコントロールする」「女性ホルモンを整える」ということに重点をおき、身体や気持ち、生活に余裕をもって過ごすことを考えるようにしましょう。

更年期の症状は日常生活で軽減できる!

症状には個人差がありますが、更年期は誰にでもやってくるものです。自分の心や体と上手に向き合っていく事が大切です。

更年期に関する情報はたくさん溢れていますが、しっかりと自分にとって必要な情報を精査し、吸収することが大切です。今回ご紹介した内容も参考にして、まずは生活を整えることを意識してみてください。

  • ・更年期の症状には大豆イソフラボンが良いこと
  • ・大豆イソフラボンは腸内で「エクオール」に変わること
  • ・日本人女性の半数が大豆イソフラボンを「エクオール」に変換できないこと
  • ・「エクオール」はサプリメントでも摂取できること
  • ・納豆とアボカドは更年期のサポート食材となること
  • ・「恋」をしてドキドキ・ワクワクすること
  • ・女性ホルモンのバランスを整えるために、「食事」「睡眠」「冷え」「ストレス」に気をつけること

これらを意識して、更年期の症状と上手に付き合っていきましょう!