更年期症状の軽減に効果を期待されている「エクオール」。健康と美容のために、大豆製品やエクオールサプリメントを取り入れている人も多いようです。
女性の救世主ともいえるエクオールですが、毎日摂るものだからこそ、副作用がないか気になっている人もいるのではないでしょうか。そこで今回は、エクオールの副作用の有無や、サプリメントのメリットなどについてご紹介します。
エクオールってどんな成分?

エクオールは、大豆イソフラボンに含まれる「ダイゼイン」という成分が、腸内細菌によって変換されることで生まれます。
女性ホルモンのエストロゲンに似た働きをすることから、女性の健康や美容の維持をサポートする成分として注目されています。
40代以降の女性は、エストロゲンの分泌量が急激に減少するため、女性ホルモンのバランスが崩れやすい状態です。ホルモンバランスが崩れると、更年期症状と呼ばれる様々な心身の変化があらわれます。
エクオールはエストロゲンの働きをサポートし、更年期症状を軽減する効果を期待されています。
エクオールに副作用はあるの?

厚生労働省の管轄で行われた、閉経後5年以内の女性98人に対する臨床試験では、 エクオールの安全性には問題がないという結果が発表されています。試験の結果、血清中の卵胞刺激ホルモン、トリヨードサイロニン、チロキシン 、甲状腺刺激ホルモンに対する影響は認められませんでした。
「エクオールを摂取すると副作用で太りやすくなる」というウワサもありますが、そのような試験結果はありません。
ただ、エクオールサプリメントはメーカーによって製造方法が異なるため注意が必要です。サプリメントの規制は医薬品に比べて緩く、品質は商品によって差があります。エクオールサプリメントを選ぶ際は、原料や製造方法がしっかり分かる商品を選ぶようにしましょう。
また、エクオールサプリメントは多く摂取するほどいいというわけではありません。エクオールの1日摂取目安量は10mgとされていますので、サプリメントで摂取する場合にはこの量を目安にするようにしてください。
さらに、エクオールサプリメントと大豆イソフラボンのサプリメントを併用する場合には、一日あたりの総イソフラボン量が30mgを越えないようにすることが大切です。
エクオールサプリメントのメリット

女性の救世主ともいえるエクオールですが、実は日本人女性の2人に1人は体内でエクオールを作ることができません。また、体内に溜めておくこともできないため、エクオールを作れる人であっても毎日大豆食品を食べて成分を作り出す必要があります。
そこで注目されているのがエクオールサプリメントです。サプリメントなら直接成分を摂取できるので、体内で作り出せない人や、大豆食品を毎日食べる習慣がない人でもしっかり成分を摂ることができます。
自宅でも外出先でも手軽に飲めるというのもサプリメントのメリットです。
信頼できるエクオールサプリメントで更年期対策を

ホットフラッシュや目尻のシワ、手指の痛み、肩こりなど、様々な症状を軽減する効果が期待されているエクオール。臨床試験によって安全性が確認されており、積極的に摂取したい成分です。
しかし残念ながら、日本人女性の2人に1人は体内でエクオールを作ることができません。また、食事の内容や腸内環境の変化によって作れなくなってしまうこともあります。
毎日しっかり摂りたい人は、エクオールサプリメントを取り入れてみてください。サプリメントは産生能力や食生活に左右されることなく、成分を直接摂取できるというのが魅力です。
エクオールサプリメントには様々な種類がありますが、毎日摂るものだからこそ、自分に合ったサプリメントを見つけることが大切です。安心して毎日摂取できるように、サプリメントの原料や製造方法も確認するようにしましょう。