私たちの腸内にはたくさんの細菌が住んでおり、その種類はざっと100種類以上、数にして約100兆個以上と言われています。その中でも小腸から大腸にかけて、様々な最近がグループを作って住みついています。電子顕微鏡でその様子を見ると、まるでお花畑のように見える、という事で「腸内フローラ」と呼ばれるようになりました。
エクオールを産生するために必要な「腸内細菌」

たくさんの腸内細菌が住んでいる「腸内フローラ」。その中にエクオールを作れる腸内細菌、乳酸菌「ラクトコッカス20-92」(通称:エクオール産生菌)という菌が居ます。
この「エクオール産生菌」は、人によって居ない場合があり、居ないとエクオールを体内で作ることができません。更にはエクオール産生菌が住んでいたとしても、活動をしていない場合、エクオールを作ることができないのです。
エクオールを作る「エクオール産生菌」

日本人では、腸内でエクオールを作れる人は2人に1人の割合だと言われています。エクオールは、大豆製品を食べると大豆の中の「ダイゼイン」という成分が、腸内のエクオール産生菌により変換されることによって作られます。エクオールが作れない人は腸内にエクオール産生菌が住んでいないの?と思うかもしれません。
ですが、エクオール産生菌は実はほとんどの人の腸内に存在しているのです。そして存在しているエクオール産生菌がきちんと働いている人の割合が2人に1人なのです。エクオール産生菌がきちんと活動していない人は、大豆製品を食べても「ダイゼイン」のままカラダに吸収されてしまい、エクオールに変換されません。
エクオールを作れる人でも作れなくなる!?

エクオールが作れる人の中でも、腸内細菌のバランスは食生活や体調などにより変化します。そのため、以前はエクオールを作れていた人でも、作れなくなる場合があるのです。エクオール産生菌は腸内環境の影響を受けやすく、腸内細菌のエサとなる栄養成分・食物繊維の摂取量が少なくなると、エサが足りなくなり腸内細菌の元気がなくなってしまうことがあるのです。
そのため、大豆製品だけではなく、食物繊維を多く含んだ食材を毎日の食事に取り入れることが大切です。また、腸内細菌は日々のストレス、睡眠量、運動量などの生活習慣や、年齢などによってバランスが崩れてしまうと言われています。バランスが崩れると腸内の悪玉菌が増えてしまい、便秘や肌荒れなどの症状を引き起こすこともあります。腸内環境を整え、エクオール産生菌が活動しやすいカラダにするため、健康的な生活を心がけてください。
エクオールサプリの効果も変わる!?

エクオールが作れない人はエクオールサプリメントを摂取する必要があります。ですが、エクオールの効果として期待される肌のたるみやシワ、といった肌トラブルの改善も腸内環境の影響を受けやすいもの。せっかくサプリメントでエクオールを補っているのですから、健康的な生活をこころがけて、サプリの恩恵を最大限受けられるようにしましょう。