更年期を迎えても、美しい髪で若々しい印象に | うららかリズム

髪を美しく見せて若々しい印象に

「髪の老化」も更年期にあらわれる変化のひとつです。パサつきや薄毛などは実年齢以上に見た目年齢を上げ、老けた印象を与えてしまいます。

そこで、更年期以降にあらわれる髪の変化の原因と正しいケア方法を紹介します。

更年期になると、髪はどう変わる?

髪の変化

更年期以降にあらわれる髪の変化は、大きく3つに分けられます。

まず、多くの人が悩み始めるのは「白髪」です。ふと覗き込んだ鏡で白髪を見つけ、ショックを受けたという女性は少なくありません。白髪が増えてくると月に1回程のペースで染めなくてはならず、ケアに悩んでいるという方も多いのではないでしょうか。

また、なかなか人に言えないものの、実は「薄毛」で悩んでいるという女性も多くいます。更年期を迎えると、年齢とともに髪1本ずつのハリやコシがなくなり、毛髪が細くなってきます。さらに女性ホルモン・エストロゲンの減少により、抜け毛が増えてしまうこともあります。そのため、全体の印象としてボリュームがだんだん少なくなってきてしまうのです。

年齢と共にキューティクルが傷み、「髪がパサつきやすくなった」という声も多く聞かれます。うるおい不足でパサパサの髪は、なかなか髪型が決まらなかったり、老けた印象を与えてしまいます。

更年期の髪質の変化、その原因は?

きれいな髪は若い印象に

白髪・薄毛・パサつきなどといった髪の老化。これらの最たる原因は、「血流の悪化」や「女性ホルモンの減少」、「メラノサイトの減少」だといわれています。

血管年齢の上昇、血流の悪化

血液の流れは、健康な髪を維持するのにとても大切です。髪の毛の栄養となる成分は、血液とともに毛根まで運ばれます。そのため、血流が悪くなると髪にも悪影響が出てきてしまうのです。

加齢とともに血管が老化して血流が悪くなると、髪に必要な栄養が不足し、抜け毛や薄毛へとつながってしまいます。

女性ホルモン「エストロゲン」の減少

「エストロゲン」とは卵巣から分泌される女性ホルモンの一種で、女性の身体の変化と深い関わりがあります。

閉経前後の女性の体内では、エストロゲンの分泌量が急激に減少し、女性ホルモンのバランスが乱れやすくなります。これにより男性ホルモンが優位になり、抜け毛につながってしまいます。

また、エストロゲンは「美のホルモン」とも言われていて、髪のツヤや肌の美しさなど女性らしさ保つ働きがあります。そのため、エストロゲンの減少は髪のパサつきの原因ともなります。

髪の色を作る「メラノサイト」の減少

年齢とともに「メラノサイト」という細胞も減少していきます。メラノサイトは髪の色を作る働きをする細胞で、これが減少することが白髪の大きな原因になるといわれています。


このように、ホルモンや細胞の減少や機能低下が、髪質の変化に影響を及ぼしていることがわかっています。

老化を食い止める!髪と頭皮のお手入れ方法は?

ヘアケアの基本を見直そう

「加齢にともなう身体の変化には逆らえない」とあきらめてしまう前に、少しでも髪の老化を食い止めるケア方法を身につけ実践していきましょう。

ヘアケアの基本となるのが、毎日のシャンプーです。シャンプーはエイジングケアに特化したラインの商品が多数出ていますので、それらを使ってみるのもひとつの手です。

また、毎日何気なく行っているシャンプーの方法にもポイントがあります。指のはらでしっかりと頭皮を刺激しながら、マッサージをするように洗いましょう。頭皮マッサージで血行をよくすることで、抜け毛の予防も期待できます。

また、洗い上がりの髪を放置せず、根元からしっかり乾かすのも大切です。栄養が不足して細くなった毛先は水分が飛んで傷みやすく、ドライヤーの熱でさらなるダメージを与えてしまいます。根元をよく乾かしたあとにさっと毛先に風を当てる程度にとどめることで、髪の傷みを最小限に抑えることができます。乾かす際に、オイルやミルクなど保湿成分の高いトリートメントを使用するのもおすすめです。

継続的な自宅でのケアはもちろん、美容院では集中保湿トリートメントやヘッドスパなどのメニューを追加してみてもいいでしょう。十分なお手入れで健康な頭皮を保つことこそが、若々しく美しい髪を育む秘訣です。

女性ホルモン「エストロゲン」を補う「エクオール」とは?

年齢とともに減っていく女性ホルモン「エストロゲン」ですが、実はそのエストロゲンに似た働きをするとして話題になっている成分があります。それが「エクオール」です。このエクオールは、更年期以降の女性の身体をサポートしてくれることが臨床結果でも明らかになっています。

エクオールの詳細はこちら

エクオールは大豆イソフラボンの進化系

スーパーイソフラボン

エクオールとは、大豆イソフラボンに含まれる成分が、腸内細菌によって変換されることによって生まれるものです。大豆イソフラボン自体は化粧水などの成分にもなっているので、美容にいい成分として耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。

エクオールは、そんな大豆イソフラボン以上に女性の美容をサポートする成分として、いま注目を浴びています。豆腐や納豆といった大豆製品を食べることで摂取できるのもうれしいところです。

エクオールを作れるのは2人に1人だけ

2人に1人

エクオールは、大豆イソフラボンと腸内細菌の働きによってつくられるものなので、腸内細菌の働きによってつくられる量が変わってきます。エクオールをつくるための腸内細菌(通称:エクオール産生菌)を持っていない人は、大豆食品をたくさん食べて大豆イソフラボンを摂取しても、エクオールがつくられないまま体外へと排出されてしまうのです。

持っている腸内細菌の種類は子供の頃に決まってしまうため、エクオールをつくれない人は今後もつくれるようになる可能性が低いようです。

エクオールをつくれる人でもつくれなくなってしまう!?

腸内環境によってはつくれなくなることも…

腸内環境はストレスなどの影響を受けやすいため、生活習慣や体調によって状態が変化しやすいといわれています。そのため、エクオールをつくる腸内細菌の働きにも違いが出てきてしまうのです。

また、エクオールは体内に溜めておけず、毎日排出されてしまいます。大豆製品を食べる習慣がない人は、十分な量の成分をつくれていないかもしれません。


成分を体内でつくれない人や、つくれるけれどコンスタントに成分を摂りたい人は、サプリメントなどを活用したほうが効率的に摂取できるでしょう。

適切なケアで、いつまでも美しい髪に

いつまでも若々しく

若々しくきれいな髪を保つには、良質な睡眠や栄養バランスの取れた食事などの規則正しい生活を送ることが大切です。また、生活習慣の改善とともに、年齢や体調に合わせて、女性ホルモンの働きをサポートをしてくれるエクオールサプリメントなども上手に組み合わせて活用してみましょう。

できるところから少しずつケアをしていくことで、年を重ねても美しい髪を守ることができます。